Live with the earth

〜地球に優しく、地球と共に生きていくためのヒント〜

海が好きなら日焼け止めも海に優しいものを選択しよう

 

長かった梅雨も終わり、あっつい夏がやってきましたね!!

 

やっときた海シーズン!

 

密を避けつつアウトドアを楽しみたいところです♪

 

 

さて、皆さんは海好きですか?

私は大好きです。

今年は日本の海を存分に楽しむ予定です。(すでに楽しんでいます)

 

 

海に行って肌を焼きたい人も焼きたくない人も、多かれ少なかれ日焼け止めを使用すると思います。

 

そこで問題なのが、日焼け止めの成分。

実は多くの日焼け止めに含まれている成分が、サンゴ礁を破壊し、海水の濁りを促進しているんです。

 

 

海水に入らないのであればどんな日焼け止めを使用しても問題ありません。

しかし海で泳いだり浅瀬でパチャパチャしたいのであれば、この記事を最後まで読んで知識をつけて欲しいと思います。

 

 

 

 

 

live-with-the-earth.hatenadiary.com

 

 

 

live-with-the-earth.hatenadiary.com

 

 

 

 

 

日焼け止めの成分が海を汚している

 

紫外線から私たちの肌を守ってくれる日焼け止め。

その日焼け止めの中に含まれる特定の成分が、海洋生物・海水・サンゴ礁に悪影響を与えていることがある研究によって証明されました。

 

その特定の成分とは、”紫外線吸収剤”である「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」と呼ばれるもの。メトキシケイヒ酸エチルヘキシルメトキシケイヒ酸オクチルなどとも表示されています。

 

これらの成分が、近年問題となっているサンゴ礁の白化現象や海洋生物の遺伝子損傷、海水の濁りの原因の一つと言われています。

 

なんでこんなに海が濁っているんだろう?って思うことありますよね。

それはもしかしたら、私たち人間が日焼け止めを付けて海水浴をしている事が原因かもしれません。

 

 

紫外線吸収剤入りの日焼け止め使用を禁止とするエリアが続々増加

 

美しい海を保有する世界各国では、海洋汚染を促す”紫外線吸収剤”を含む日焼け止めの使用を禁止する法が施行されています。

 

禁止エリアを一部ご紹介します。

 

 

パラオ

f:id:live-with-the-earth:20200813170402j:plain

 

2018年11月1日法律を制定。対象となる日焼け止めは、10種類の指定された化学物質が含まれたもので販売と使用が禁止となる。施行は2020年からで違反者は1,000ドル以下の罰金の対象に。

 

 

・ハワイ

f:id:live-with-the-earth:20200813170424j:plain

 

オキシベンゾン (Oxybenzone)/オクチノキサート (Octinoxate)を含む日焼け止めは販売禁止。(医師の処方によるものは対象外)2021年1月1日から施行開始

 

 

 

・フロリダ キーウエス

f:id:live-with-the-earth:20200813170444j:plain

 

オキシベンゾン (Oxybenzone)/オクチノキサート (Octinoxate)を含む日焼け止めは販売禁止。(医師の処方によるものは対象外)2021年1月1日から施行開始

 

 

 

カリブ海 ボネール島

f:id:live-with-the-earth:20200813170608j:plain

 

オキシベンゾン (Oxybenzone)/オクチノキサート (Octinoxate)を含む日焼け止めは販売禁止。(★医師の処方によるものは対象外)2021年1月1日から施行開始

 

 

 

・メキシコ 自然保護区域

f:id:live-with-the-earth:20200813170620j:plain

 

カンクンやコスメルなど自然保護区では特定の日焼け止めの使用を控えるよう呼びかけ。
2021年1月1日から施行開始

 

 

 

日焼け止めは魚にも悪影響が

f:id:live-with-the-earth:20200813174238j:plain

 

 

2019年4月に行われたスペインのバスク大学の研究発表では、海に住む魚の体内に人間が使う日焼け止めや医薬品の成分が蓄積していた事がわかりました。

 

蓄積していた主な成分は以下の通り。

抗うつ薬に使われるアミトリプチリン

抗生物質シプロフロキサシン

・日焼け止めに使われるオキシベンゾン

 

これらの汚染物質は魚の代謝を妨げ、血しょう、脳、肝臓などに悪影響を及ぼすとのことです。

スペインは多くの美しいビーチが点在する、リゾート観光地。年々観光客が増加し、医薬品やケア商品の消費量が増えたことで、水処理場でこれらの成分がしっかりと浄水処理出来ていない事が原因だと考えられています。

 

 

バスク大学の研究者はこう述べています。

 

魚体内でこれらの汚染物質が分解されると、さらに有害な物質が生成され、他の海洋生物にも影響を及ぼす可能性がある。また、海中の他の汚染物質と混ざり、別の種類の毒性を引き起こす可能性もある。海の汚染が進むことで、状況が悪化し広範囲で影響を及ぼす恐れもある。有害物質の影響が魚個体に留まるのか、それとも食物連鎖に影響し、海の生態系や人間にも影響を与え得るのかを含めて、研究を急ぐ必要がある。

 

 

有害物質が分解される事で新たな毒性の成分が生成され、それを含んだ魚を食べた人間にはどのような影響があるのか。この発見はつい最近なされたもので、人体への影響が未知の世界です。怖いですよね。

 

 

 

 

海を汚染する成分まとめ

 

この先海で使用する日焼け止めは、以下の成分が含まれていないものを選択しましょう。

 

オキシベンゾン

オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル・メトキシケイヒ酸オクチル)

 

↑この2つの成分は確実に避けてください。

 

 

オクトクリレン

・エンザカメン

・トリクロサン

・メチルパラメン

・エチルパラベン

・ブチルパラベン

・ベンジルパラベン

・フェノキシエタノール

 

↑これらの成分はパラオで使用禁止されている成分です。余裕があればオキシベンゾンとオクチノキサートにプラスして、これらの成分が入ってないものもチョイスできると良いですね。

 

 

 

 

 

こういった成分が使用禁止されてきたことにより、最近では有害な成分が入っていない日焼け止めもたくさん世に出回っています。

 

海に優しい日焼け止めは天然成分と品質にこだわるため、どうしても普通の日焼け止めよりも値は張りますが、海に入水する時だけ使用すれば良いので長持ちするかと思います。

 

是非今年から、海洋を汚染しない日焼け止めをゲットして海水浴を楽しんでください♪

 

 

 

 

出典:

環境を守るコパトーン「環境を考える」 | 大正製薬

日焼け止めの影響は、人間が食べる魚にも。「人と海にやさしい日焼け止め」Sun of Munnah | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

 

エコ活動はただの自己満足かもしれない。

 

新型コロナの感染爆発でロックダウンを余儀なくされ、多くの人が職を失い、コロナ感染によって亡くなった人がたくさん出ました。

 

程度の差はあれど、ほぼ世界中の人がダメージを受けたと思いますし、今もそのダメージは続いています。

 

私も精神的に相当ダメージを受けていました。仕事を全て失うことはなかったですが、いくつかは無くなったし、収入も激減しました。

 

「こういう事態に落ち至った時に、真っ先に仕事が無くなる立場にしかいない私って、、、」

こんな感じで自己嫌悪に陥りました。

SNS見るのも、他人と比較して鬱になりそうでしばらく開かないようにしてました。

ずっと家にいるし自分のことを考えるしかすることがなくて、昼にポジティブになったかと思えばまた夜には悲しくなってしまうという悪循環が続きました。

 

そんな時に閃いたのが、ブログを新設すること。

テーマが何がいいかなと考えていたときに私の好きな自然が頭に浮かびました。

綺麗な自然をこれ以上汚さないために何か発信したいなと思ったんです。

 

ずっとネガティブ思考が続いていた毎日の中で、このテーマでブログを書くことが前向きに生きるモチベーションになりました。

 

誰かに私が書いた記事を読んでもらって、読んでくれた人が日常生活の中でほんの少しでも地球や自然に対する意識の変化が生まれれば、それを守ることに繋がる。

 

記事を書いていくうちに、こんな風に相当ポジティブな方向に自分を持っていくことができました。

だから書くのが楽しいし、鬱な気分にはもうならないし、この先も続けていきたいと思っています。

 

正直、私は自分自身全てに対して自信がないし、自分のことが好きと思ったことがありませんでした。

でも今は、こういったことを自ら発信している自分が少し好きになれて、友達からの良いフィードバックで私の中にも少し自信が生まれました。

 

 

エコ活動は自己満足

記事を増やしていく中で気づいたことがあります。

 

地球環境がいかにして人間の手で壊され、汚染されているか、そして持続可能な世界を目指すためにはどうしたらいいか、このような「事実」は事実として発信できます。

 

でもプラスチックゴミを減らすためのエコ活動って、経済的余裕や心の余裕がないと出来ないものだなと思ったんです。

もちろんゴミを減らすことは誰にでもできますが、例えばラップをサステイナブルな物に取り換えたり、使い捨てプラスチックをゼロにすることは誰にでもできることではありません。

 

車だって電気自動車に買い替えられる人は少ないし、オーガニック食品だけ摂ることは相当お金がかかります。

 

エコ生活はとにかくお金がかかってしまうから、さあ皆さん今日からエコしましょう!って言ったところで無理な話だなと気付きました。

 

だから、私がエコしようって発信して環境が改善されると思っているのは、実はただの思い込みで自己満足でしかないのではないか、と感じたんです。

 

地球で人間社会が発展するに従って、環境破壊を繰り返し、環境が変化して住みにくくなってきていますよね。それを改善するためのものがエコ活動だとしたら、それはただの人間のエゴで自己満足でしかない。

 

こんな意見をどこかで聞いたことがあって、それを思い出しました。

 

 

でも結局は自己満足でいいと思う

 

いろいろと考え直しましたが結局、エコ活動は自己満足で終わって良いのではないかと思いました。

なぜならエコ活動すれば環境は改善されるし、私たちが破壊してしまった環境をまた私たちの手で良くしていくことができるから。

 

「エコは自己満だ、偽善的だ、金持ちしか出来ない」と思われても、そういう風に考えている人がいてもそれはそれです。

 

エコ活動が何も変化を起こさないのならやっても意味がないけど、私はエコ活動することで変化が起きていると信じてます。

 

だからこれからも続けていくし、発信していきたいなと思います。

 

 

今回は私の心境をただ綴っただけの記事になりましたが、笑

読んでくれてありがとうございました。

 

 

 

 

【閲覧注意】廃棄プラスチックが増えるほど、野生の生き物が減っていく。


以前、タバコの吸い殻を海に捨てるとどうなるのかについて記事にしました。

こちらから見てもらうと理解が深まると思うので、覗いてみてください。

 

live-with-the-earth.hatenadiary.com

 

 

最近ではコロナ渦で人々の外出が減り、たった二ヶ月ほどの期間で川や海の水質が改善されているというニュースを見かけるようになりましたよね。

この結果から、人間がいかに毎分毎秒地球に負担をかけていたかがわかります。

 

この流れが続けば自然環境があるべき元の姿に戻っていきます。経済活動が復活しても以前ほど地球に負担をかけない生活様式を見つけていかなければならないですよね。




今回のテーマは、プラスチックごみと野生(海洋)動物について。

 

道端や海に捨てられるプラスチックごみは、水質を汚染し、野生動物の命を奪っています。

 

文章で長々とプラスチックごみが野生動物に与える悪影響を説明してもよく伝わらないと思ったので、今回は胸が痛む写真と共にお伝えしていきます。

 

※閲覧注意 ショッキングな写真も含まれています。


何気なく捨てているゴミが生物の命を奪う

スーパーでよく見る野菜が入ったプラスチック製のネットや、セット缶ビールについているゴムバンド、割れて鋭利になったストローやビニール袋。

こういったものは道端や海にそのまま捨てられると、野生動物にとっては命取りの凶器となります。

写真で見ていきましょう。

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728165433j:plain

出典:OneKind


 

フリスビーのようにも見える円形のプラスチックが、首から取れずに窒息死してしまったアザラシ。 

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728164341j:plain

出典:HuffPost

 

プラスチックゴミが首に巻きついたことで多くの傷跡が残るゾウアザラシ。細い紐がキツく巻きついて残っています。

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728164405j:plain

出典:HuffPost

 

プラスチックゴミに頭が入り込んでしまった海鳥。こうなると何も食べることができずに餓死してしまいます。

 

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728164330j:plain

出典:HuffPost

 

ビニール袋がまるで洋服のように体にまとわりついています。彼らは手足を人間のように使えないので、自分で取り除くことはほぼ不可能です。

 

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728164326j:plain

出典:HuffPost

 

 

ゴミを食べたことで餓死してしまった鳥。プラスチックは消化できないので、胃に残ります。それで満腹感を覚えているため、お腹が空いていることに気づかずに何も食べないまま餓死してしまうのです。

 

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728164403j:plain

出典:HuffPost

クジラの腸から摘出されたビニール袋。このような大量のゴミを誤って口にし、それが消化器官に詰まって病気になったり、そのまま死に至ることもあります。

 

 

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728171020j:plain

出典:HuffPost

人間にとっては小さすぎて危険など一切感じないような輪ゴムでも、小さな魚にとっては命取りです。

 

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728171033j:plain

出典:HuffPost

漁業ゴミは多くの海洋生物に絡みつき、命を奪います。酸素を必要とするカメのような生き物が海中でゴミに捕らえらると、身動きが取れないために溺死してしまいます。

 

 

 

f:id:live-with-the-earth:20200728171031j:plain

出典:HuffPost

風船の紐が首に巻きつき、窒息死したまま吊り下がっている海鳥。こんなにちっぽけで軽いビニール紐が、命を奪う凶器となります。

 

 

 

私たちができること

 

写真を見ただけで、いかにプラスチックゴミが野生動物にとって危険なものかがわかると思います。そして少なからず衝撃と胸の痛みを覚えたかと思います。

 

私たちができることはまず、写真を見たこの衝撃と痛みを忘れずに生活することが一番大切かと思います。

 

そして毎日の生活でできるだけゴミを減らす心がけをしましょう。

使い捨てストロー・スプーン・フォーク、そしてペットボトルやビニール袋。これらはすでに再利用可能な商品としてたくさん世に出回っています。

 

マイボトルやマイストロー、エコバックなどを持ち歩くのはめんどうくさいかもしれません。

でも、その小さなめんどうが、生き物の命を救います。

 

 

これからは人間が出したゴミによって命が奪われる生き物が、少しずつでも減少していけば良いなと思います。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました:)

 

 

 

 

 

Black lives matter 私の思い

 

地球と共に生きるというテーマで作ったブログですが、もともと異文化や異人種と共に生きるといった視点や、グローバルな社会における文化の盗用等について記事を書いていこうと考えていました。

 

今回は世界中でデモが広がっている人種差別について、私が理解する範囲で意見を述べたいと思います。

 

 

 

 

 

 

私の育った環境 

 

まず人種差別について意見を書く上で、私の環境を軽くお伝えしておきます。

 

私は日本で生まれ育った日本人です。母がゴスペルをしていた影響で家ではR&Bが流れていました。その結果、小学生の時からブラックカルチャーにハマり、観るもの、聞くもの、ファッションやダンスを始めたきっかけなどは全てブラックカルチャーに影響されています。小さい頃からブラックカルチャーが大好きだったので、肌が黒い人種に対して偏見はありません。

大学に入ってからは海外旅行にハマり、たくさん旅行しました。その後マルタに語学留学をします。

私は知らない文化を知り、それぞれの土地に住む私とは違う人種の人たちと知り合うのがとっても好きです。ワクワクします。だから旅行がやめられません。世界に友達が増えるのがすごく嬉しくて楽しいです。

 

こうして育って、自分なりに色々と経験しました。それを踏まえた上で、私の人種差別に対する思いを書きたいと思います。

 

 

 

日本の外国人に対する価値観

 

日本では、黒人のみならず全ての外国人に対して未だに珍しい目で見ることが多いと思います。日本の歴史や島国であることを考えれば、日本人以外がいる環境に違和感を覚えるのは自然かもしれません。

 

だから多人種国家であるアメリカと比べて、日本の価値観は狭いとか差別的だって言われても、それは仕方ないと思うんです。私たち日本人が生まれた環境は、日本人以外がほとんどいなかったので、そういう価値観になるのは自然だと考えています。

 

 

 

日本人も大好きなブラックカルチャー

 

日本は戦後からアメリカ文化が流れ込んできて、音楽や映画、ファッションなど広範囲で様々な文化がアメリカに影響されています。

 

私含め、周りの人はみんな音楽やファッションが好きな人が多くて、音楽においては私にとってブラックミュージックは欠かせません。

 

日本でポピュラーな音楽でいうと、ヒップホップ・R&B・レゲエ・ジャズ・ソウル、このあたりは全てブラックミュージックです。彼らが産んだ音楽ジャンルです。これらのジャンルが好きな日本人はたくさんいますよね。

音楽以外にもたくさんありますが割愛します。

 

きっとこれらの音楽に癒され、救われた人も多いと思いますし、私の周りには彼らのカッコよさに憧れてその道を目指そうとしている人も多いです。

 

しかし世界では文化の盗用が話題にされる事がありますが、盗用されるのは個性的な民族文化など、有色人種の文化が多いと聞きます。日本人が黒人の服装や黒人独特の歌い方など、かっこいいと思って真似していると、それを盗用と捉えられる可能性もあるのです。この事についてはまた詳しく記事にします。

 

 

今回の人種差別問題に対する日本人の意見

 

日本のSNSの中で、仲の良い友達やその他色んな人の意見を見て、以下のような考え方の人に分かれている気がします。比較してわかりやすい意見だけ簡単にまとめました。もちろん他にも色んな視点からの見方があって、これだけではありません。人種差別というセンシティブな話題に対しての考え方は十人十色だと思っています。

 

日本に住む人の意見では

私はこの分野にはあまり詳しくないので発言するのは戸惑うし、沈黙は暴力だって言われて回ってきたものをよくわからずに、ただシェアしてコメントするっていうのも正直どうかと思う。

というようなコメントを多く見ました。もちろんこのような発言をするという事は、しっかりと人種差別について考えた上での発言だと思っています。

 

逆に海外に住んでいる人は日本に対して、

みんなで声を上げて行くべきだし、ブラックカルチャーを尊敬して愛してるならこういう時こそ一緒に立ち向かって行こう。日本はいざっていう時はこういう話題を避けている(とアメリカ人の友達に言われた)。

といった意見もよく見かけました。

 

私はどちらの考えも同時に持っていました。ブラックカルチャーは日本に溶け込んでいて、知らんふりはできないと思います。しかし前章で書いたように、生まれ持った価値観を通して、日本人以外の価値観を根本から知ることが難しいのも事実です。いくらブラックカルチャーが大好きでも、日本からすれば異文化であり、そのもっと先の深い概念とか価値観までは理解し難いとも思います。

だからこそ人種差別に嫌悪を抱いていても、発言する事をためらう気持ちになってしまいます。それに対して日本人はダメだとか、結局日本人はそんなもんなだな、とか思われるのは違うと思うんです。

 

それぞれの国に生まれてるから根本の価値観が違うのは当たり前です。人種差別について議論すべきなのに、個人の意見や発言するしないといった事に対してお互い言い合うのは本末転倒だなとも思います。

 

あるネット記事で、元AKB48大島優子さんがBlack lives matterと黒い画像をSNSに投稿して、黒人差別に立ち向かう表明をしたら、ネットで批判されているという内容がありました。この大島優子さんの投稿批判に対して全国紙社会部記者は、

大谷翔平ダルビッシュ有など、チームメイトに黒人がいるような立場ならある意味、仕方ないとも言えますが、大島などは一度海外留学した程度ですからね。ニューヨークではデパートのショールームから略奪などをした暴徒700人以上が逮捕される事態になっています。もはや部外者が、お気軽にネット上でマウスをクリックして、その気になっている場合じゃないと思いますよ」

と述べていました。

 

出典:大島優子に批判殺到!? “真っ黒画像”投稿も「口を出さない方が…」(2020年6月3日)|ウーマンエキサイト(1/3)

 

 

 

確かに暴動はエスカレートして、略奪行為も広まっています。でも人種差別について意見を述べることがそんなにも批判されることなのか疑問に思います。どんな人ならこの問題に口を出していいのでしょうか。海外留学したことがある程度の人間が人種差別を語るな、と言われているような気がします。私もその程度で差別に立ち向かう発言などすべきでない、ということなのでしょうか。このような偏った発言を記事にしてしまう社会に怒りを感じます。

 

 

私の考え

 

白人警官がジョージフロイドさんを殺害した動画を含め、様々な酷すぎる暴力映像を見て、私は心から傷つき、悲しみました。なぜ当事者じゃない私がここまで悲しめるのかと思う人もいるかもしれません。もちろん彼らの苦しみや悲しみを100%理解はできません。

 

私は世界に友達ができる事が楽しくて色んな国の人と当たり前に仲良くなってきました。この経験は強い差別意識(少なからずあるのは事実です)を持っていたらできないことかなと思います。ジョージ・フロイドさんのような動画を見て、みんなが平等に共存できるという私の無意識な考え方が壊れ、絶望感にも似た気持ちになりました。

 

大学で嫌というほど奴隷制の小説を読んで歴史を勉強してからは、今の時代にそんなに酷い差別は存在しないで欲しいと思っていました。それでも根強い差別意識は簡単に0にはできないことはわかっていました。でも、無意識に希望を持っていました。悲しい事だから考えたくなくて目を向けたくなかっただけかもしれません。このような問題に目を向けずに避けることも、差別行動に繋がる事が今回よくわかりました。

 

私には外国に友達がいます。黒人の友達もいます。私が想像できる範囲で、今回の件に関して彼らの気持ちを考えると胸が苦しくなります。私は黒人の友達もそうでない外国の友達も、みんな同じように大好きな友達です。だからすごく悲しいです。

 

 

追記

海外在住経験のある日本人(アジア人)の方であれば経験すると思いますが、私たちもやはり差別を受けます。白人ではなく黄色人種なので、黒人と同じ有色人種の部類に入ります。

 

しかし同じ有色人種の中にも差別は存在します。

特にアメリカでアジア人が差別される場合に多いのが、黒人からの差別だとよく耳にします。やはり彼ら黒人の中にも、人種の優劣が無意識のうちについてしまっているのだと思います。このような人種の差別意識はどの人種にもある事だと私は考えます。私含め日本人にも強い差別意識は残っています。

 

しかし私たちの若いグローバルな世代から、少しずつ意識を変えていく希望は持てると思います。ネットで世界の情報が一瞬で手に入る時代です。お互いの人種の優劣など考えずに、1人の人間として存在を認め、何かもっと他の有意義な事にエネルギーを向けて行けたら最高です。

 

 

 

私たちが出来ること

 

SNSで多くの人がわかりやすい形で人種差別について説明してくれていて、何が出来るのかをリストアップした画像や投稿が回っています。なのでここで深くは掘り下げません。

 

募金、署名、深い歴史のある人種差別の知識をつける、声を上げる、周りの人とディスカッションする、など、出来ることはたくさんあります。SNSで発信することだけが全てじゃないです。

 

とにかく人種差別を他人事と思わないことが大事です。

 

今までの自身の外国人に対する考え方とか、同じ日本人に対しても見た目で判断していた事を、振り返って見つめ直すだけでも何か自分の中に変化が現れると思います。

 

日本を超えて世界を見れば、人種に対する考え方は本当に様々なので、正解/不正確はないと思います。

  

人種差別について何か少しでも感じることがあれば、どんな形でもいいのでアウトプットして、その気持ちを忘れずに持っていて欲しいと思います。

 

 

世界中が一緒になって人種差別に立ち向かい、世の中がもっと良くなることを願っています。